茨城大学と笠間市が包括連携協定を締結
―相互の資源活用により人材の育成と地域の活性化を目指す
茨城大学と笠間市は、2024年5月13日、包括連携協定を締結しました。
本協定は、茨城大学と笠間市が相互の包括的な連携と協力により、人口減少、少子高齢化などを背景とした地域課題に対応し、人材の育成と地域の発展に寄与することを目的としたものです。「国際的に活躍できる人材の育成及び地域定着に関すること」「地域の未来を担う人材の育成及び地域定着に関すること」「相互の資源活用による社会課題の解決及び地域の活性化に関すること」の3項目を定め、連携?協力を進めていきます。
笠間市は、茨城大学懂球帝,懂球帝直播が所在する水戸市の西側に隣接し、笠間焼や稲田石、栗生産等、特色ある産業や笠間稲荷神社などの観光名所で知られ、休日には観光客でにぎわう街です。近年では、台湾の大学と親交を深め国際連携にも力を注いでいます。一方で、他の地方都市と同様に、人口減少、少子高齢化などを背景に、様々な地域課題を抱えています。
また、茨城大学は、2030年に大学のあるべき姿を示した「イバダイ?ビジョン2030」において「地域連携と世界の結節点となり、市民と連携した活力ある地域社会の形成」というビジョンを掲げ、今年4月に開設した地域未来共創学環では、コーオプ実習等をカリキュラムに組み込み、地域企業?自治体等とのより一層の連携を進めているところです。
笠間市と茨城大学の両者は、これまでも、各種イベントや教育現場など、様々な分野で連携してきましたが、本協定の締結により、相互のもつソフト面、ハード面両方の資源のより効果的な活用が期待されます。
笠間市役所本所2階庁議室で行われた包括連携協定締結式で、茨城大学の太田 寛行学長は、「近隣地域である笠間市と協定を結ぶことで、大学としての役割を果たしていきたい。本学の研究施設や学部その他が、技術面等で何かお手伝いできることがあるのではないかと考えている。また、笠間市は台湾に連携大学があり、親交が深いと伺っている。台湾との連携を強化したい本学としては、その点についても期待している。」と意気込みを示しました。
また、笠間市の山口 伸樹市長は、「市の人材育成や、グローバルな視点での人材確保について特に連携していきたい。また、茨城大学の環境問題への取り組みや、笠間市の基幹産業の一つである農業への技術や知識の提供についても期待している」と語りました。
本協定に基づき、当面の間は、茨城大学の留学生の国際交流活動として、窯業、石材業、農業、観光業等における産業?文化研修など笠間市内でのフィールドワークの実施、市内開催各種イベントや地域コミュニティへの参加、笠間市役所、市内企業等でのインターンシップや茨城大学地域未来共創学環との連携によるコーオプ実習の受入れなどの取り組みを予定しています。