ウダヤナ大学?デワ教授に初の名誉博士称号!
茨城大学は9月18日、茨城大学名誉博士の称号をインドネシア?ウダヤナ大学のデワ?ングラ?スプラプタ教授に授与しました。同称号は今年5月に制定され、今回が初めての授与となります。デワ教授は、ウダヤナ大学の要職を歴任し、長年にわたり茨城大学との教育や研究における交流?連携を牽引されてきました。同日、デワ教授、ウダヤナ大学のンガカン?プトゥ?グデ?スアルダナ学長、イ?ゲデ?マハルディカ評議会議長が懂球帝,懂球帝直播に来学し、名誉博士称号授与式や記念パーティーなどに出席されました。
「茨城大学名誉博士称号」は、学術文化や国際交流の発展において貢献し、茨城大学の教育研究上顕著な功績があった方に授与するものです。今後、そのような方々とさらなる交流を展開すべく、今年5月に制定されました。この称号は、学校教育法によって規定される博士の学位や名誉教授とは異なり、学内の規則によって定め、授与します。
デワ教授はウダヤナ大学の大学院院長や評議会議長を歴任。日本とインドネシアの友好親善と学術交流の推進に貢献したことにより2015年度外務大臣表彰を受賞しました。2024年春の叙勲においては、植物病理学分野における日本?インドネシア間の学術交流及び相互理解の促進に寄与したことにより、旭日中綬章を授与されました。
茨城大学との関わりは約20年に及びます。2007年度から始まった茨城大学大学院農学研究科の副専攻プログラム「地域サステイナビリティの実践農学教育プログラム」内の相互短期研修では、ほぼ毎年学生を引率し来学するなど中心的な役割を果たしました。2011年度には、当時農学系初となる茨城大学とインドネシア3大学との修士ダブルディグリー?プログラムにおいて、デワ先生を中心にウダヤナ大学が積極的にプログラムを構築に寄与し、学生の派遣?受け入れに関わる諸問題にも柔軟に対応していただきました。共同研究なども行い、茨城大学の教育の国際展開に貢献してくださいました。これらの教育研究連携の実績を踏まえ、2016年度からは茨城大学農学部アドバイザリーボードを務めています。
来学したデワ教授一行は、まず太田寛行学長と懇談しました。20年来の付き合いがある太田学長とデワ教授は、思い出話に花を咲かせました。
授与式では、太田学長がデワ教授に日本語の称号記を読み上げ、日本語、英語それぞれの称号記を手渡しました。太田学長が「第一号、First」と笑い掛けると、デワ教授も笑顔で応えました。
太田学長は祝辞で、茨城大学が開学75周年を迎えたことに触れ、開学式で鈴木亰平初代学長が訓示で結んだ「諸君こそ、茨城大学の先頭である、野心満々たれ」の言葉を紹介。コロナ禍などの困難を乗り越え、発展に向けて努力してきた様子が「野心満々たれ」という哲学に通ずると話しました。そして「デワ教授が成し遂げた業績と貢献に感謝し、この名誉博士称号の初めての授与者として彼を称えられることをうれしく思います。次の75年に向けて、デワ教授やウダヤナ大学との連携が促進されることを期待しています。ともに持続可能なグローバル社会に貢献していきましょう」と祝福しました。
デワ教授は「非常に光栄に思い、誇りに感じております。この名誉博士称号は、私個人にとって名誉であるだけでなく、ウダヤナ大学と茨城大学との学術交流を強化するために我々が行ってきた努力、貢献を認めていただくものです」と感謝を述べました。さらに「高等教育や国際交流は学問的成果にとどまらず、持続可能で平和な世界を築くことにつながる」と述べ、「この称号の授与をきっかけに、より迅速でより持続可能な高等教育の発展を実現できると信じています」と語りました。
授与式後は福利センター(大学生協食堂)1階イーティングコモンズにて記念パーティーが開かれ、親交を深めました。
図書館本館内のサザコーヒー茨城大学ライブラリーカフェ店では、サザコーヒーの鈴木太郎社長とも懇談しました。楽しい雰囲気の中、コーヒーの話題で盛り上がりました。
最後は、地球?地域環境共創機構(GLEC)、カーボンリサイクルエネルギー研究センター(CRERC)など研究センターの説明を聞いていただきました。
17日には阿見キャンパス、19日には日立キャンパスにもお立ち寄りいただきました。デワ教授に、より深く茨城大学のことを知っていただく機会となりました。