身近な戦争遺跡を紹介するDVDを人社?日本近現代史ゼミが制作
ー茨城県ピースアクション実行委員会との連携 子どもたちに「伝わる」ものに

 茨城県内には、戦時中に海軍や陸軍の基地と使われていた場所や、戦争で命を落とした人びとを悼むモニュメント、あるいは銃後の人たちの動員の歴史や平和の大切さを伝え継ぐ施設といった戦争遺跡が多数あります。みなさんはどのぐらいご存じでしょうか。
 このほど茨城大学人文社会科学部の佐々木啓准教授(日本近現代史)のゼミでは、茨城県ピースアクション実行委員会との連携により、「茨城の戦争遺跡 身近に残る戦争の記憶」と題するDVDを制作しました。学生たちが取材や台本作成、出演やナレーションまで務めた約30分の映像。321日に水戸市内のホテルで完成報告会が開かれました。

 映像は、第1章「県内につくられた軍事基地」、第2章「ひろがる戦争動員」、第3章「特攻」、第4章「空襲の惨禍」、第5章「平和を願って」という5章で構成。茨城県内のさまざまな戦争遺跡を紹介しながら、多角的な視点で戦争の歴史や平和の大切さを理解できる内容です。ドローン撮影を含む動画の撮影や編集についてはプロの映像制作会社が手掛け、見ごたえのある映像となりました。

 第1章では、阿見町の霞ケ浦海軍航空隊基地に関わる戦跡も紹介されています。基地があった場所は現在の茨城大学阿見キャンパス周辺に