探究心から後輩たちのために教科書を自費出版した話
―理工学研究科M1?田村健人さんが書いた文書作成システムLaTeXの入門書

探究心から後輩たちのために教科書を自費出版した話  ―理工学研究科M1?田村健人さんが書いた文書作成システムLaTeXの入門書

 このほど水戸?日立?阿見の各図書館に、複雑な数式などを含む文書作成によく使われるシステム「LaTeX(ラテフ)」の新しい教科書が収められました。『本業に専念したい人のLaTeX2ε入門』というタイトルのこの教科書の著者は、田村健人さん。茨城大学大学院理工学研究科博士前期課程1年次の大学院生です。「茨大の友達や後輩たちに使ってほしい」という思いで自費出版したというこの教科書。田村さんの話からは、探究と表現に対する田村さんの誠実さと、学生たちが自主的に学び、高めあうコミュニティの端緒が見えました。

(取材?文:山崎一希(茨城大学広報室))

 LaTeX(ラテフ)という文書作成システム。特に理系分野の学生のみなさんはレポートや論文の作成で使う機会があると思います。Wordのような一般の文書作成ソフトでは表現しづらい数式や化学式が入った文書を、コマンドを使うことで整った体裁で書くことができるシステムです。 <